ドリーム小説



この幸せは、何時終わりが来てしまうのだろう




Dot Candy*






静かな廊下を三人揃ってあるく。

目的地は、職員室。


多分、そこに達が居ると思われます。




・・・・・・でも、んなことぶっちゃけどうでもいい。

(いや、良くはないのだけれど、今の状況と比べると、比較的どうでもいいかな?って・・・)






痛い。


痛いのよ。



ストロベリー&(仮想)変態69の視線が。


しかも、二人とも背が高いもんだから、上からこう・・・ビシバシと・・・視線が。



前見て歩けないじゃん!!





そんなことで、うつむいたままの私。

周りの状況は分かりません。

分かるのは、足元だけですが何か?



・・・危ないね(笑)





あぁ、早く職員室に着かないかな・・・

この(オレンジ頭と変態69からの)無言の圧力から早く逃れたい!!!!



すると、突然一護が沈黙を破って口を開いた。



「・・・・・・ヤバイ」

え、何が?

便所?

「どうしたんだよ一護?」

と修兵。




俺ら、迷ったかもしんねぇ

「はぁ?!」

衝撃的な一護の言葉に、つい勢い余って私は顔を上げてしまった。


・・・が、今はそんな事どうでもいい。気にしてられるか!





「ま、迷ったってどーゆーこと?!このバカデカイ学校で!?人っ子一人居ないこのフロアで?!マジっすか??ど、どーしよう」



ヤダよ、こんな所で人生にピリオドを打つなんて・・・




よくよく考えれば、そんな事絶対ありえないのに、半ばパニックの私にはありえるか否かなんて考えられなかった。

だから、もちろん周りの状況なんて見てないし、まして、修兵と一護が声を押し殺して笑ってるなんて気づきもしない。








それに気づいたのは、約1分半後。

目の前の大きな扉の上に、これまた大きな文字で



“高等部職員室”



と書かれた黒のプレートが飾られているのを目にして、そこでやっと気づいた。


・・・・・・ハメられた・・・・・・


後ろで爆笑している修兵と一護を見て、私はがっくりと肩を落とした。







そうだ、思い返せば声を荒げていたのも、パニクっていたのも全部私1人だった・・・


目の前にある職員室の扉に片手を付き、反省サルのそうな格好で落ち込む私。



“トントン”

そんな私の肩を、誰かが叩いてきた。

誰かと思い、顔だけ振り向かせると、ムニッと誰かの指が私の頬を突いてきた。

その指の主は、ニヤリと笑う修兵。




古ッ!!やる悪戯古ッ!!




でも、何か腹立つのは何故だろう。

呆気にとられてフリーズしてしまった私。


そのうち、だんだんと腹立たしさが込み上げてきた。



文句を言ってやろうと口を開いた瞬間、修兵の隣に居た一護がニカッと笑ってこう言った。


「やっと顔上げたな」

「・・・へ?」



え―――っと・・・?

「悪かったな、変なこと訊いて。」

「もう、が嫌がるような事訊かねぇようにすっから」



一護、修兵の順で私に言ってくる。







ごめんなさい。

ちょっと、こんなシリアス(・・・でもないけど)ムードの中失礼。








めっさトキメく!!!やばい、萌えだよ萌えェェェェェ!!!





コレは乙女ゲームですか?!

ドリームですか?!

あ、いやドリームですけど、何このヒト達ィィ!!



私のツボを心得てるじゃぁありませんの!!

グッジョブBLEACH☆


心の中で親指を立てながら涙する。

ついでに、鼻血も出そうな雰囲気だ。(心の中限定)




?」



急に固まってしまった私を心配してくれたのか、修兵がヒョイと私の顔を覗き込んでくる。

「ぅわぁっ!!!!」


驚いた私は、急いで後ろに飛びのいた。


「ヒデェな。せっかく心配してやってんのに」

「顔が近ェんだよ、修兵は」

「・・・なに怒ってんだよ一護」

「・・・別に。怒ってねーよ」


この二人は、いつもこんな会話をしてるの?

つーか、修兵って一応(見えなくても)年上だよね?

今更だけど、いいの?敬語使わないで?


・・・ま、いっか。



んなことよりさ・・・


「職員室入らなくていいの?」































































「おっそ―――――い!!!」



職員室へ入るや否や、怒鳴られた。


もちろんその声は、我が双子の姉ののもので、当たり前のように、ブラックオーラの塊が飛んでくるわけで・・・

なんて言うか・・・


ごめんなさい


土下座する勢いで謝った。

それでものお怒りは収まらない様子。


私は急いで、修兵と一護にアイコンタクトで“あんた等も謝って!!”と伝えた。


果たしてそれは伝わったようで、二人とも片手を上げ「悪ィ」と苦笑気味に謝ってくれた。



ソレを見ては「まぁ、この学校広いし大きいからね。」と微笑んだ。



ぶっちゃけ、がBLEACHマニアで助かった・・・




職員室の中は、私の好きなキャラでいっぱい。

まず、の右隣にはご存知、阿散井恋次でしょ。

その恋次のとなりには山田花太郎キュン。

そして、その隣には斑目一角さん。


の左隣には、私の大好物好きな日番谷冬獅郎サマ!!

その隣には、我が癒し担当雛森桃ちゃん。



「って、あ―――――〜!!

『な、何?!』

「うん。、分かるけど・・・うるさい黙れ叫ぶなボケ。」



の隣に居た銀髪サンもとい、日番谷冬獅郎サマを見て、思わず叫んでしまった。

畜生不覚だわ パート2


キャラ達が驚く中、だけは私の気持ちを理解できたのか、ぼそりと一言いう。

毒舌も+αで。



「ご、ごめん・・・何でもないから」



そう言いつつも、私の視線は未だに日番谷 冬獅郎に釘付け。



・・・ど、どうしよう・・・

凄くタイプ・・・

このまま、お持ち帰りしたいィ!!




って、まてまて自分!

それじゃ、まるでではないか!



だめよ!

私はこの小説の唯一のまともキャラでいくんだから!!!




、シロちゃんが困ってるでしょ?それに、あんたはまともキャラじゃないから」

「あ、うん・・・(って、酷いよ!)あの・・・ごめんなさい」


に注意され(酷い言葉も混ざってたよ)、シロちゃんに素直に謝った。

シュンとして、項垂れながら。

今、私ってば美少女だし?



これで落ちない男はいない!!



随分とナルシストになったような気がしなくもない今日この頃。



ま、今変なヒトに見られたらこの先のMy Life☆が絶望一色になるかも知れないし。

運がよければ、修兵と一護が嫉妬してくれるかもしれないじゃん!!



ドリームとしてはありがちな一コマだけど、私としてはあって欲しい一コマなのよォォォ!!




「あ、いや・・・・・・別にいいけどよ」


ぎゃ――――――!!!!

可愛い可愛い可愛い!!シロちゃん可愛い!!


見ました?!今の!!

あの生意気何様俺様日番谷隊長様のシロちゃんが、ちょっと照れ気味に顔を逸らせながら言ったのよ!?


普段、絶対言わないようなセリフ&仕草!!



畜生、今のケータイで録音しとくんだった!!





でも、これも全て新しい設定のおかげだよ。

(顔は変わらずに美少女ってのはちょっといかがなものかと思うけどね)



ありがとう美少女設定。

美少女キャッホォォイ!!








「きゃ―――!!かわいいっ」

“がばっ”



・・・ん?

あれ?何が起きた?

何か、背中が重いんですけど・・・




「雛森・・・」


目の前に居るシロちゃんが、呆れたような顔して、私の背後を見ている。



え、何?



首を180度回転させて、自分の背後を見た。

すると其処には・・・



ひ、雛森の桃ちゃん?!




天下の雛森様が居た。

私の背中に抱きついている。




ちょ、前言撤回!!

重いって言ったの撤回して!!








「ねえねえ、名前何てゆーの?」


あぁ、可愛い!!

私の背中に抱きつきながら小首を傾げて尋ねてくる桃ちゃんを見て、思わず抱きつきたくなる衝動に駆られる。


抑えて!!




「えと・・・の双子の妹の、です。」

ちゃんね?私は雛森桃!よろしく」



The 悩殺スマイル☆


可愛いよ!!

可愛いよ桃ちゃん!!




「桃ちゃん・・・でいいんだよね?」



心の中では大暴走しているものの、はにかみ笑顔で呼び方を訊く。

ドリームの基本です。



「うん」


ハートが付きそうなくらい可愛い笑顔で頷いてくれた桃ちゃん。

君の瞳にカンパイ☆



「それで・・・皆さんのお名前は?」


ちょっと上目がちにキャラを見ながら尋ねた。

ごめん。



すると、思ったとおり、キャラたちは頬を赤くしてそれぞれ名前を名乗ってくれる。

(桃ちゃんは、「可愛すぎっ!!」といって更に抱き着く力を強めてきた。)





シロちゃんから始まり、恋次、一角さん、花ちゃんの順で自己紹介。










「俺は、檜佐木修へ「修兵と一護はもう自己紹介してもらったから。いらないから。」



修兵の言葉を遮り笑顔でそう言うと、一護と修兵はちょっといじけてた。





ソレさえも可愛いと思ってしまう私は、本当に重症ですね。